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食中毒の悲劇とはなにか分かりました　評価：

食中毒の悲劇は、繰り返されること、にあることが分かりました。
日本はとても衛生的なきれい好きな国なのに、戦後から発生件数が減っているわけではないのですね。
時代が変わってあたらしい感染症が現れても、コレラなど、すでに検疫から外れて把握しづらくなったものもまだ国内で発生しており、この本のデータは貴重なものだと思います。
海外に出れば危険な感染症がたくさんあり、海外からも輸入されることを説明してくれています。
この本は食中毒の入門書ですから、菌の詳しい各論は微生物学を学べば良いと思います。
食中毒とは原因はなにか、なぜ起こるのか、発生機構を家庭の台所から一般にも知ってほしい、繰り返される悲劇を減らしたいと願う、現場を見てきた専門家の、著者の心が伝わる入門書だと思います。